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激坂ヒルクライム

マウンテンバイカーが使っている言葉に「激坂」というものがある。
正面から見て壁のように立ちはだかる坂のことだ。以前は、
そんな坂に出会ったとしても、チャレンジする人はいなかった。だが、
MTBタイヤの高いグリップ力や、ギヤ比、フレーム設計などによって、
激坂を登ることができるようになり、激坂もMTBフィールドになったのである。

 
激坂攻略のポイント
走行中にそんなところに出会ったら、果敢にチャレンジしてみよう。
誰が登り切れるか、1人ずつゲーム感覚でトライしてみるのも楽しい。
助走をつけて、勢いで突っ込むのでなく、前後バランスなどに気を配りながら、
テクニックで登ることがポイントだ。
 
 
 
1.視線
 視線は、「遠く」、「中くらい」、「近く」の3種類を連続動作で使い分ける。「遠く」で自分のいる位置を把握し、これからさらに勾配が急になるのか、それとも登り区間が少なくなっているかなどを把握する。「ツライことは、見ない、知らない」ではなく、状況をよく知った上で自分にできることを考えて走行するのだ。「中くらい」とは20〜10m先の距離を見る視線のこと。これで路面状況を知り、道のどちら側を通ると有利か、岩や石が転がっていないかなどを把握する。「近く」とは2mくらい前で、前後のタイヤがどこをトレースするかを知るための視線。あまり近くを見すぎると、バランスを崩しやすくなるので要注意。
 
2.腕の引き付け
 まず基本は両腕を均等に、足元に向かって引き付ける。押し付けるというイメージでもいい。より力強いペダリングのためには、腕を使ってハンドルを引き付け、その反作用でペダルを踏むのが効果的。スキルアップしてくると、両腕を均等に引き付けるのではなく、ペダルを踏む側と反対側の腕を軽く引き付けることで、より強い効果を引き出すことができる。
 
  腕の動きに注目
 
  上半身をハンドルにかぶせ、ヒジを少し下げる。そしてハンドル全体を下方向に押し付ける
 
3.前後バランス
 激坂では平坦時よりも前に乗るのがポイント。クロスカントリーのレーサーたちは「サドルの先端がオシリに刺さるくらいの位置」という表現をするくらいだ。これによって前輪の浮き上がりを抑えることができる。下りではオシリを後ろに引くのと逆で、上りでは前にカラダを持っていく。勾配が変化しても、バイクの中央に重心を持ってくるようにするというのが鉄則だ。
 
4.上半身の使い方
 前後バランスも深く関わってくるが、勾配が増すにつれ、上半身をハンドルにかぶせるようにするのが基本。平坦時に比べて、前輪への荷重が少なくなるからだ。もしも平坦時と同じような乗り方をすると、前輪が浮き上がってしまう。
 
うまく使えていない悪い例
「後輪がスリップし始めたので、後輪に荷重した。すると前輪が浮き上がってウイリー状態になってしまった」という悪い例
 
5.ペダリング
 ペダリングは、一気に踏みつけるのではなく、均等に回すようにというのが原則。でないと後輪が空転してしまうからだ。とはいってもビギナーはそれをイメージすると、なかなかペダルにうまく力を伝えられない。まずはハンドルの引き付けを使いながら、力強くペダリングすることから始めてみよう。後輪がすべったら、ペダリングする力をゆるめる。こうするとスリップを防ぐことができる。スキルアップしてくると、このようにリカバリーしながら、MTBに乗りつづけることができるのだ。
 
 
● POINT ●
 
最後は担いで!
階段状になっているところは、トライアルテクニックなどを駆使しないと登れない。こうなったら押すよりも、担いだ方がラクだ!
   
 


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