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シングルトラックを探してみよう

常設コースやガイドツアーで、MTBの楽しさを味わったら、
今度は自分で楽しむフィールドを探してみよう。
実は、なんのヘンテツもない裏山にも、楽しいやまみちが続いていたりする。
標高が低くて、なだらかな丘陵が続く里山などが狙い目だ。

[身近なところで探してみる]
 
[地図を使って探してみる]
 
身近なところで探してみる
まずは、近くの裏山を探検するつもりで、気軽にシングルトラックを探してみよう。
 
うら山や雑木林に目!
家から遠ければ、クルマなどに積み込んで行くのもよい。最初は無理に意気込まず、日だまりを散歩するつもりで山裾を走ってみよう

すでにそこはシングルトラックワールド
MTBで走って行けそうな細い道が見えたら、すかさず入って土の感触を確かめてみよう。田んぼの脇の細い道だっていい。また、里山や町外れの雑木林には、かつて生活で使っていた道や森の奥のほこらに続く道が、縦横に残っていることがよくある。これがMTBにピッタリ。山が深かったり、傾斜が急なところはダメ。簡単に引き返せるくらいの手軽なところを狙って走ろう

引き返したっていいのだ
途中でヤブが深くなったり、道がなくなることもある。その時は、無理せずに引き返そう。ほんの数百メートル、あるいは数十メートルでも道の感触を味わえたらOKだ。もちろん、運よくその山を越えられたなら、それは立派なMTBコースだ
 
 
Niwa's column
 
「ニッポンの里山は、シングルトラックが縦横無尽!」
 ちょっと昔の話だが、1996年にMTBはアトランタオリンピックの公式種目となった。そのレースコースを設定したうちの1人、エド・ジンクというアメリカの方が来日したとき、一緒に里山を歩いたことがある。彼は「日本の山の中は、MTBにピッタリだ」と感嘆の声をあげていた。アメリカならば、MTBで走るためにスコップを持って、道を作らなければならないのだが、日本ではちょっとヤブをかき分けると、道が出てくるというのだ。
 実は、それらの道のほとんどは、ほんの数十年前まで、生活に使われていた道なのだ。人が荷物を背負ったり、馬を引いて歩いたような道は、勾配がゆるい。ということは、ビギナーでも十分楽しめるし、ちょっと坂を登れば、次には長い下りが待っている。なにも「〜山脈」なんていう山に行く必要はないのだ。むしろ、人が暮らしてきた集落と集落との間にある小高い丘の方が、MTBを楽しめる道がたくさんある。
 また、ハイカーが見向きもしないようなそんな道では、トラブルも少ないし、道端でヤブに埋もれかけた道しるべやお地蔵さんを発見したり、という楽しみもある。
 MTBという、いわば最新のテクノロジーを駆使したギアのフィールドを求めていくと、近代化の流れの中で埋もれかけた道に行き着いてしまう。これこそニッポンのアウトドアだといえる!
 
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地図を使って探してみる
次は、より実践的なシングルトラックの探し方、地図上を使った方法を紹介する。
この方法で、探した道が必ずしも走れるとは限らないが、もしかしたら、
誰も走ったことのないシングルトラックを見つけることができるかもしれない。
 
なだらかな山を探す
なだらかな尾根
標高100〜200mくらいの低い山にあたりをつけてみる。そのときに、なだらかな尾根が続いているかどうかをチェックしよう。写真のような尾根がなだらかな尾根。また、地図上だけでなく、なだらかな尾根が周りにないかを見てみるのも良い。尾根上に道があれば、きっと乗りやすいに違いない

地図を手に入れる
目当てのエリアが決まったら、その周辺の地図を手に入れる。地図は国土地理院の2万5000分の1地形図あたりがよいだろう。大きな書店で手に入れることができる。写真がその国土地理院2万5000分の1地形図

地図上で走れそうな道を探す
2万5000分の1地形図では、破線の道(幅員1.5m未満の道路)がシングルトラックだ

  <チェックポイント!>
 
 
地図上でアップダウンの少ない点線の道を探す。ただし、地図上はまっすぐに描いてあっても、実際にはジグザグで、勾配が比較的緩やかなケースもある   勾配は、等高線に平行ぎみならゆるやか、垂直に交わっていれば急だということ。このように等高線の間隔が狭くても急勾配だ
     
 
送電線があれば、それに行くための巡視路というものがつけられている。それがシングルトラックであることも多い。ただしそれは、送電線の管理の道ということをよく知っておこう。下の地図の中央を横切っている直線が送電線。直線が折れ曲がっている地点には鉄塔がある   道の表記がなくとも、県や市町村の境界などには、それを表す杭が打ってあり、道になっていることも多い。地図中央をたてに走っている、直線と点がその境界線を表している
     
国土地理院では、旧版の地図をマイクロフィルムからコピーできる。今は道として使われなくとも、実際には道の跡が残っていることも多い
 
※国土地理院発行 2万5000分の1地形図より
 
 
● POINT ●
 
これが理想のMTBルートだ!
スタート地点に駐車場があって、水場とトイレが完備されている。クルマの少ない舗装路を登り、峠に立つと突然雄大な山なみが広がる。そこから尾根の上を通るシングルトラックを走り出し、ゆるやかにアップダウン。尾根からそれて下り始めると、ブレーキングとペダリングを繰り返すくらいの勾配。さんざん下って満足すると、突然森が開けて、スタート地点の近くの温泉の前に飛び出す……。こんなところを探してみよう。
 
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