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[ミッジ・ピューパ・タイプ]
(スタンダート・ミッジ・ピューパ)

| 最も一般的なスタイル。腹部と胸部を明確に分離したものです。ユスリカのピューパもその差異がはっきりしていますし、水中型フライの場合はサイズがサイズだけに、そうしたメリハリをつけないと埋没しかねません。ソラックス部は獣毛やシンセティックが使われますが、そこに粉末フロータント剤を擦り込むと空気が絡んで時にきらめきます。メリハリ度合いが一層アップ。また鱒の誘目度も高まりますし、ナチュラル自体もかなりの光輝性を発揮するものです。 |
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[ミッジ・ウエット・タイプ]
(ウイー・ピーター)

| 左は模倣型ですが、こちらは模倣性を踏まえたものではなし。それゆえ“MIDGE WET”なるタイプ名がつけられます。しかし一部のウエットフライは結果的にしろナチュラルの状態や形態にソックリになることがままあります。写真のパターンもそう。(何と!)ウエットの名鉤「ピーター・ロス」のミッジ・バージョン。れっきとした英国産。母体のテイストを残しながらミッジ・ピューパの核心部分もしっかり押さえてあります。お洒落ですねえ。個人的にはかようなノリが大の好み。しかもこのパターン滅法効きます。 |
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[フローティング・ピューパ・タイプ]
(CDCフローティング・ピューパ)

| ミッジ・フィッシングで最近、最も多用されるのは、この「フローティング・ピューパ・タイプ」。しかも写真のスタイルが代表的。ナチュラルもこの状態の時が最も捕食されています。フライの場合にこだわりたいのはウイングの角度と素材の量。量はやや少なめに(30〜40本)。浮力を重視してドカッとばかりにつけると、浮力剤の効き目が低下して若干沈み気味になった時の違和感が大。角度はほぼ45度くらいにするとフッキング率がアップ。またボディはバーニッシュで厚めにコーティングを。効き目にかなり差がでます。
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[シャトルコック・タイプ]
(シャトルコック・ビーズ・バザー)

| “SHUTTLECOCK”とはバドミントンや羽子板の羽根。形状がまさにそう。現在の英国で極めて隆盛。左と同じくフローティング・ピューパを模したものですがウイングをシャンクと並行に取りつけてあるため、水面とほぼ直角にハング。しかもシェルバック構造によりボディの半分程度しか沈みませんので大きめのフックでも小さく見せることが可能。高フッキング率に繋がります。写真のパターンはグラスビーズをつけてあるためグッと沈みますが、その場合はキラメキ効果大。角度によっては羽化途中の個体そのもの。 |
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[ミッジ・ドライ・タイプ]
(スパースハックル・ミッジ)

| ハックルは薄めにパラリと(SPARSE)2、3回巻いただけの極めてシンプルなタイプ。そのうえ下側をカット。わが国の最も一般的なミッジ・ドライ。ただし“DRY”といっても、実際に使用するとフックベンド部が若干沈み気味になりますが、その状態はフローティング・ピューパ、それも上右で述べたようにフックサイズよりはるかに小さく見えるものです。もちろん水中からはです。このスタイルは、20年ほど前に日本のミッジングのメッカにしてクレイドルである岐阜県長良川にて自然発生的に誕生。以来完全定着。
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[クラスター・ドライ・タイプ]
(グリフィス・ナット)

| “CLUSTER”とは「塊」という意味。ミッジは時に数匹が塊りとなって流されたり漂うことがありますが、その状態を模したもの。むろん鱒はその塊ごと捕食します。塊化しやすいのは、アダルトにしろピューパにしろ落ちこぼれ個体や絶命個体、それに脱皮殻(シャック)です。写真のパターンを水中から見ると作り出す光文様(ライトパターン)が複雑なためクラスター風。鱒がそう認識して捕食するかどうかはともかく、効き目の高いパターンであることは確か。なお“NUT”とは小型双翅目の総称。米国ではですが。
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[ストラグラー・タイプ]
(ライトスルー・ミッジ)

| “STRAGGLER”とは羽化に失敗した個体の総称。いわゆる“落ちこぼれ個体”です。ストラグラー化する個体はピューパもアダルトも莫大な量。水面の表面張力は水生昆虫にとっては“壁”。ましてや5〜7mm程度(以下)のミッジにはたいへんな“厚壁”ですから羽化に失敗するのも当然。身体を半分程度出した状態で絶命する個体などザラ。写真のパターンは久野康弘氏の自信作。ボディに透過性と適度な浮力性を備えた素材使用。水面に絡みやすくその状態はまさにストラグラー。絶妙に透過するボディも魅惑的です。
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[スティルボーン・タイプ]
(クレスト・ミッジ)

| 蛹殻(シャック)から完全に抜けだすことができず、それを引きずった状態。“STILLBORN”とか“TRAILINGーSHUCK”といわれます。これも広義にはストラグラーですがシャックを取りつけたフライはスティルボーンと呼称。これまた発生率が高く、それも水面より水面直下を流される個体のほうが多いもの。水面上だけ観察していては分かりません。写真のパターンのシャックは金鶏の冠羽。シャックというと人工素材が多用されますが、この素材は人工素材並みの光輝性と透過性を兼ね備えています。
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