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水中型フライの見え方

 
 フライの模倣対象として水生昆虫や小魚など鱒の餌となる水棲生物(以下、ナチュラルと記します)を見た場合、主に3つの要素がポイントとなります。まず「動き」。小魚はいうまでもなく水生昆虫も時に活発に遊泳します(左写真)。続いて「キラメキ」です(右写真)。写真はメイフライ・ニンフで、身体を横断するように一本の“線”が入っていますが、これは体内のガス層がきらめいているためです。羽化期が近づくと体内に空気などの気体を溜めるため、それが時に光ります。小魚の体表面はその比ではないことはご承知のことと思います。
 
 
 そして「透過」です。左写真は逆光状態のメイフライ・ニンフですが、ものの見事に透過しています。程度の差こそあれ小魚も透過します(右写真)。どちらも順光状態より断然細く見え、また透過した部分が独特の茫洋感を伴います。鱒は下方向から餌生物を追尾して捕食することが往々にしてありますから(逆光・斜光状態になります)、決して無視できない点です。
 動きやキラメキはフライの性能上も重視されてきました。鱒は食欲の旺盛な生き物ですが、同時に攻撃心や好奇心も相当に強く、そのため動くものキラメクものに反射的に反応しやすいものです。水中のフライは光の影響はもちろん、浮力や流水抵抗など水という媒質ならでは影響を相当に受けます。その結果、動きや変形はもちろん、フライの素材やデザインによっては水中姿勢も大きく変わります。さらには“色”。時に相当に変わります。以上の点を順に解説しますが、まず「色の変化」から。
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