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カゲロウ(メイフライ)
MAY FLY
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まず左写真を。メイフライ・ダンですが種名は不明です。あまたの専門書を調べましたが該当する種は見あたりませんでした。色相や紋様がユニークなため、以前の拙著内では「スペックルド・ダン」と明記し紹介しました。英米のフライ界では、こうした色や模様を巧みに名称化(愛称化)することが当たり前になっています。メイフライに限らずカディス(セッジ)やストーンフライもです。たとえば「BWO(ブルー・ウイング・オリーブ)」「サルファー・ダン」「スペックルド・セッジ」「イエロー・サリー」などなどです。少なくともフライフィッシングを楽しむうえでは、これで充分かと思います。しかも、水生昆虫の研究はまだまだ途上段階にありますので厳密な種の同定は困難なことが多いもの。カワゲラなど今後の研究で種の数が一挙に2倍に増える可能性が大と、最近のとある専門書に記されていました。実際、活用した数冊の参考文献では、写真は同じでも種名が違っていたり、羽化期などの記載が異なっているケースが少なくありません。それに私、増沢信二は全くのアマチュアにして単なる普通のフライファンです。以上の理由で、以下紹介するものの中には、“?”つきや“の一種”、あるいは“スペックルド〜”と表記してあるものがいくつかあります。その点を予めご了承下さい。
もう一点、お断わりがあります。右写真は、飲料の自動販売機で撮影したものです。中央部にメイフライ・スピナー(セスジタニガワカゲロウの♂)が写っていますが、実は、かような自販機は水生昆虫の“溜り場所”です。フィールドではなかなか見つけられない水生昆虫も、夜になって自販機にいくと、それこそウジャウジャいます。ゆえに格好の撮影場所。実際、以下の写真の中にも数点あります。そういわれなければ分からないものもありますが、一目で分かる写真も紹介してあります。この点もご了承下さい。
なお自販機は河川のすぐそばが理想ながら、300〜500m離れた地点でも結構集まるもの。皆さんもぜひ“自販機観察&撮影”を。撮影自体、室内撮影や屋外撮影よりはるかに楽。照明をあてたり接近しすぎると逃げ惑うものですが、自販機は立派な照明つきですし、ここに集まる水生昆虫はあまり逃げないものです。
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[メイフライ・ニンフに関して]
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メイフライは生息方法や体型などによって大きく4つのタイプに分類するのが一般的。(1)は「クローラー」。ズングリした体型で岩陰をはいずり回り(CRAWL)生活。「マダラカゲロウ」などがこのタイプ。(2)は「クリンガー」。扁平状で岩にピタッと張りついて(CLING)生活。「ヒラタカゲロウ」「タニガワカゲロウ」など。(3)は「バローワー」。砂地にU字状の穴を掘って(BURROW)生活。「モンカゲロウ」がこれ。(4)は「スイマー」。流線型状の体型が示すように泳ぎ達者。「フタオカゲロウ」「コカゲロウ」が代表的。
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[メイフライの雌雄判別方法]
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メイフライは外観上、雌雄に明確な違いがあります。写真は♂(オス)のスピナー(成虫)ですが、♂は尾部に「(1)クラスパー(CLASPER)」という小さな突起があります。生殖器官のようなもので、これで♀(メス)をはさみ交尾。続いて「(2)両眼のサイズ」。♂のほうがかなり大きいもの。そして「(3)前肢の長さ」。♂のほうが断然長いものです。ただしスピナーになってから。ダン(亜成虫)の段階ではほぼ同じ。なお、ダン(亜成虫)とスピナーの判別方法は[13. オオフタオカゲロウ]の項で解説します。
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[サンプル(種名)]
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各欄の解説は以下の点が中心。略語などは次の通りです。D:ダン・S:スピナー/♂♀表記(メイフライのみ)/サイズのレンジ(♀のほうが大)/カラーは腹部の基調色を基本。私なりの色覚に基づく標準的なカラーを表記/羽化期は地域差がかなりありますが関東から近畿あたりの一般的な羽化期を表記/羽化方法/その他留意点などを解説。紹介順は基本的にサイズ順となっています。なお、カゲロウ、トビケラ、カワゲラとも象徴的なボディカラーを持つ種はほとんどピックアップしてあります。 |
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