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カワゲラとフライ

カワゲラは基本的に陸上に這い上がって羽化します。
それに対し、カゲロウ、トビケラ、ユスリカの3種は多くが水面や水中で羽化。
いうまでもなく水面や水中は鱒にとっての“テリトリー”。
しかし陸上はクチの届かぬはるか“彼方”。
それゆえ重要度からいうと、
カワゲラは4大水生昆虫の中で最も低い地位にありました。
ところがです。
現在では水面で羽化する個体も相当数にのぼる、というのが定説になりつつあります。
それに伴い注目度も重要度も急上昇。
代表種ミドリカワゲラ(の仲間)を中心に各ステージとフライパターンを紹介します。

     
  1. 幼虫
*なぜか多い警戒色をもつ種属
[BYストーンフライ・ニンフ]
*小型でも目立つ
カラーコンビネーション
 

カワゲラの幼虫は肉食性。その証しのような黒黄(BY)の虎模様をもつ種属が多し。餌を求めて水底の石回りをはいずり回ります。

大型種なら6本のレッグをきちんと付けますが、小型種なら適度にデフォルメが一般的。“噂の素材”コック・ドゥ・リオンを使用。
     
  2. 羽化のために陸に上がった幼虫
*形態は幼虫なれど中身は成虫


岩や木を這い上がって陸上に。そこで羽化します。見た目は幼虫ですが、内部はすでに陸生可、すなわちれっきとした成虫です。
3. 幼虫殻を破り現れだした成虫
*ハッチの開始、すなわちハッチング


背部が割れて成虫がせり出してきます。羽化を“HATCH”と呼ぶのは潜水艦や車の蓋(ハッチ)に由来。これらも“開き”ます。
     
  4. 脱皮中の成虫(イマージャー)
*水面羽化時ならまさに“据え膳”
[CDCイマージャー]
*CDCダンはストーンフライ
としても有効
 

水面羽化時なら間違いなく鱒の格好のターゲット。陸上羽化でも羽化場所は波打ち際。波はむろん風の影響を受ければ水面に落下。

現在、最もポピュラーな「CDCダン」。カラーを淡い黄色系にすればストーンフライイマージャーとしても充分。4月〜5月にぜひ。
     
  5. 羽化直後の成虫(イマージャー)
*これぞロール・ウイング・
イマージャー


羽化直後のカワゲラは羽翅を立て、まるでカゲロウのよう。先端部がロール状になっていますが、この段階ではまだ飛翔できません。
[パフィング・ストーンフライ・
イマージャー]

*CDCパフの特性を活かしたパターン


ウイングはCDCパフ2枚を逆向きに。ドライシェイクとの相性は抜群のうえ空気抵抗をほどよく受けるため着水時の安定性もヨシ。
     
  6. 岩にたたずむ成虫
*ストーン名は幼虫も成虫も
石回りを好むことに由来


羽翅がフラットに畳まれて初めて飛翔能力が備わります。体長8〜10mmのミドリカワゲラの一種。晩春から初夏にかけて大量に羽化。
[イエロー・サリー]
*スタンダードなフロント・
ハックル・スタイル


英米ではミドリカワゲラなど淡黄系のカワゲラを総称して“YELLOW SALLY”と呼びます。4〜5月のドライフライに最適。
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