無印良品キャンプ場 外あそび
キャンプ空間を飾る カワタツヨシ◎ライター・エディター No.099
2011年の春から新しいアウトドアスタイルの提案をはじめた。活動の名前はビューティフル キャンピング。
趣旨は簡単、キャンプやピクニックをオシャレに行うこと。機能的なアウトドアグッズに囲まれるのとは対極に、質感の良い食器や道具を使って、キャンプ空間をスタイリッシュに演出してみようというものだ。既存のアウトドア用品も使うけれど、ほとんどの小道具はアウトドア専門店ではなくインテリアショップで、見た目に魅力的なものを調達する。そうしたアイデアの源泉となったのは、海外のインテリアや料理の雑誌だった。春や夏、欧米の富裕層は友人や親族を招いてガーデンパーティを行う。そんなスタイリッシュなガーデンパーティへの憧れが、景色の良いキャンプ場でなら、私にも実現できるのだ。

この遊びの一番のポイントはテーブルセッティングと料理。まずは、気に入る布を買ってきて、自分でテーブルクロスやテーブルランナーを作るところから始める。それもメニューやテーマに合わせて毎回、演出を考えなくてはいけない。たとえば、和風テイストなら、白いテーブルクロスの上に、計り売りの手ぬぐいをテーブルランナー風に敷き、和柄の湯呑、高級な割り箸を用意。「マリン」がテーマなら、テーブルクロス、食器ともにブルーで統一するといった具合だ。しかし、工夫はそれだけではない。メニューをレストラン風にプリントしてテーブルに添える。また、花を飾ったり、ベンチの上にファーを敷いたり。キャンプ空間を見栄えよくするアイデアはいくらでもあるのだ。
料理も、大人が満足できるような上質な食材・調味料を用意し、丁寧に前日から仕込む。特に煮込み料理などは、いつも到着後、温めればいいだけの状態にまでしている。このほうが、味もよくなるし、現地での時間短縮にもつながるからだ。こんなアイデアを積み重ねて、出来上がるのが、ビューティフル キャンピングなのだ。
よもや、キャンプ場でこんな贅沢な食事・空間に出会えるとは思わなかった。そんなサプライズを、一緒に行った友人に感じてもらえれば、これほど楽しいことはない。
もちろん、普通のキャンプよりも手間がかかる分、苦労は伴う。重くて壊れやすい食器や、普通のキャンプには、なくても困らない飾りつけ用の小道具の運搬。買い出しも近所のスーパーではなく、わざわざデパ地下やディーン&デルーカやイータリーなど高級食材店まで出向く。道具や食材は事足りるだけではなくて、使って楽しい、見て楽しい、食べて幸せ。その感覚が私にとっては重要。既存のアウトドアでは演出できない非日常感が欲しいのだ。

「そんなの、面倒じゃないの?」とよく言われるが、自分にとっては、ちっとも苦ではない。むしろ、自分の思い通りに演出して、他人に喜んでもらえるユニークなキャンプが楽しくて仕方がないのだ。


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カワタツヨシ
メンズファッション誌を中心に編集・執筆を行う。1969年生まれ。京都出身。2011年春から、キャンプ空間をスタイリッシュに演出する楽しみ方、「ビューティフル キャンピング」を広めようと活動中。

BEAUTIFUL CAMPING
http://beautifulcamping.net/