無印良品キャンプ場 外あそび
心地よい忙しさを楽しむひととき。ノンビリしないフィールドでの過ごし方 高橋庄太郎◎フリーライター No.022
 ここのところ毎年の夏休みは、四万十川などの四国のきれいな川へ、遊びに行く。
 クルマには、荷物が満載だ。キャンプ用グッズ一式、釣り具や網、モリなど水生動物を採る道具、大きいものではカヤックも。他にもいろいろ数え切れない。
 川原でキャンプというと、ノンビリした風景を思い浮かべるだろう。昼寝したり、ときどき泳いだり、ビールを飲んだり。そのイメージは間違ってない、と思う。
 だけど僕の場合、妙に忙しいのだ。普段以上にバタバタして、睡眠不足に陥っている。なぜか?では、僕が川原で、どんな生活を送っているか、一例を書いてみたい。
 昼の12時。釣りを始める。釣った魚は、活かしたままキープ。15時。食料買出し。17時。暗くならないうちにメシを作り、食う。19時。夜行性のエビが浅瀬に出てくる。これを小型のモリで突く。21時。昼に釣った魚や練りエサを使い、モクズカニ採取用のカニカゴとテナガエビ用の「エビ筒」を仕掛ける。ウナギ狙いで、ぶっこみ釣りの仕掛けも。慎重に仕掛けるので、時間がかかる。23時。再びエビを獲る。エビは炒めたり、スープにしたりして夜食に。1時。強力なライトと水中カメラを持って、浅瀬へ。寝込んでいて動かない小魚の写真を、そっと撮る。これが、かわいい。
 3時。さすがに寝る。だが…。もっと寝ていればいいのに、7時には起床。昨日仕掛けたエビとカニと仕掛けを早く上げてみたくて、起きてしまうのだ。獲れたカニは、朝から塩茹でして食う。あの上海ガニとほぼ同類のモクズガニは、すさまじくうまいのだ! エビはトマトソースにからめて、パスタに。9時。眠気覚ましにコーヒーを入れる。遊ぶためには、眠くなってなどいられない。11時。釣り具と仕掛けの修理。いつ来るかわからないチャンスに備え、常にきちんとセットしておく。そして12時には、また釣りを開始。
 と、まあ24時間どころか、あっという間に数日が過ぎる。これ以外でも、クワガタがいそうな木があれば、朝と夕方にはチェックしなければ気がすまないし、キャンプ地に飽きれば、カヤックで下流に移動する。話が長くなりがちな、地元のおばちゃんとの雑談も、やはり楽しい。だから、どんどん忙しくなっていくのだ。
 こういうわけで、ノンビリとは正反対の僕の休み。だが、カラダは疲れきっていても、気持ちよくリフレッシュした心になって、家に帰っていくのだった。

INDEXへ戻る



高橋庄太郎
1970年、仙台市生まれ。出版社を退社後、フリーライターに。現在は、アウトドアや旅、環境問題、音楽などを中心に、「ソトコト」、「ターザン」、「ビーパル」、「ゲーテ」などの雑誌やWebにて、執筆活動中。



無印良品 無印良品キャンプ場 良品計画企業情報
copyright 2006 MUJI Campground