無印良品キャンプ場 外あそび
まず、素材からつくってみませんか。家族ではじめるプチ農業 山岩豪◎南乗鞍キャンプ場スタッフ No.015
 キャンプ場のある高根町に来て3年目、少しずつですが飛騨の暮らしにも慣れてきました。わが家でも近所に小さな畑を借り、野菜を少しだけ育てています。本格的な農業ではなく、家族の楽しみのひとつとして始めた畑なので、収穫量も少なくまだまだ失敗のほうが多いですが、近所の方に教わりながら土いじりを楽しんでいます。
 野菜たちが収穫できるようになるのは10月ごろ。「もう少し大きく育ってほしい」という欲から、収穫をせずに残して待つことにしました。ところが、今年は予想以上に冬の訪れが早く、11月には葉っぱが凍り、12月には雪に埋もれてしまったのです。
 「これは失敗したな」と思いつつも、40cmほどの雪を掘って収穫してみると、意外に食べられそう。ほうれん草はおひたしに、小松菜は油炒めにして食べてみました。するとどうでしょう、すごく甘いんです!おいしい野菜に家族みんなでびっくりです。2歳の娘もたくさん食べてくれました。どうやら寒さのおかげで大きくならなかったぶん、甘味が凝縮されたようです。詳しい方に聞いてみると、昔このあたりでは冷蔵庫がなく、今のように年中青野菜が食べられなかったため、わざと雪の下にそのまま埋めておき、翌年の2月や3月頃に掘りだして食べていたとのこと。
 写真の赤カブも雪の下から掘り出して漬け物にしました。毎年食べる赤カブ漬けですが、今年は自分で育てたカブを使ったので、できあがりの楽しみは倍増です。
 自分で体を動かし種や苗を植えて、採れたての新鮮野菜を食べられる。都会にいたころはできなかった、とても贅沢な趣味だなあと実感しました。

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山岩豪
南乗鞍キャンプ場スタッフ。大阪のインテリアショップ勤務を経て現職へ。現在は妻、2歳の娘とともに高根町で生活する。フィッシング、片岡義男、フランス映画をこよなく愛する33歳。


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