無印良品キャンプ場 外あそび
少し立ち止まるだけで見えてきます。雪山の温泉で味わえる楽しみ 平尾賢一◎無印良品南乗鞍キャンプ場 No.011
 「温泉へ行こう!スノーシューで。」思い立ったら吉日。乗鞍岳の麓、無印良品南乗鞍キャンプ場の近くにある温泉へ。
 塩沢温泉は山の中にある無料開放の露天風呂。でも冬は除雪されることもなく雪で閉ざされる。誰もいないであろう湯気の立つ空間を独り占めする手はない。人の目なくともサルの目、カモシカの目!?ご対面、なんていうのがあるかも。
 スノーシューで、と言っても車を降りて目的地までわずか300m。「雪面が波打ってるなぁ、何か動物のフン落ちてる!」、「雪の重みで枝があんなにしなるんだ・・・」。歩く距離は短いけれど、けっこう「ん?」とか「うわっ!」となる。気持ちをいつもと別の方向に向けてみると、新しい発見があふれていることにあらためて気づく。
 そんなことを考えながら、いつもだと10分の距離を、2倍の時間で湯船に到着。さっそく足を入れた瞬間、ニュルッっとした藻の感触。滑るように浴槽に引き込まれ、ジャボン、ゴホッゴホッ。「温かい!」。濡れタオルを宙で回すと凍ってピンっと立つほどの外気温がそう感じさせたのかもしれないけれど、実際、泉温は体温ほど。でもフワっと気持ちいい。冷たい雪や風が僕の体を冷やし、温かい泉が僕の体を温める。まるででっかい冷凍庫とボイラーだ。
 自然をからだで感じる瞬間。当たり前でいつもなら気にもしないかもしれないけど、その力を意識した時、感情がちょこっと動かされる。「凄いよなー、自然の力って。」

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平尾賢一
自然のなかでの暮らしに憧れて無印良品南乗鞍キャンプ場がある高山市に移住。キャンプ場勤務の傍ら、自宅では鶏やヒヨコの世話に励む毎日を過ごす。栄養たっぷりの卵を糧に、事務から力仕事までをこなす33歳。


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